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Futo(フート)は、能登半島地震をきっかけにつながった個人の集まりです。

「目に浮かぶ大切な人を幸せに」をキーワードに、被災地への物理的・心理的支援、支援者の受け入れやコーディネート、子どもや女性を中心とした支援プロジェクトを実行し、心のともなった復興と地域づくりに寄与することを目的としています。

Futo is a gathering of individuals who work as professionals in various fields, united by the Earthquake which hit Noto Peninsula on January 1, 2024. With the expression "Bringing happiness to loved ones in mind", we aim to help restore the lives of those affected by the earthquake through community building projects that focus on providing physical and psychological support, coordinating well-wishers, and empowering women and children.

お知らせ / レポート

Futo 立ち上げの経緯

Futoのメンバーは、ほぼ全員が令和6年能登半島地震の被災者であり、地震発生後はそれぞれが属する集落や避難所を中心に活動をつづけてきました。

地震から一ヶ月が経ち、災害への応急対応から復旧・復興へとステージが移行するなかで、各個人の連携と外部ネットワークの形成、自らも含めた「被災者」の心と伴走する長期的な支援プロジェクトや、「暮らしつづけたい」「再び戻りたい」と思える地域環境とコミュニティづくりの必要性を感じ、Futoという場をもって、集まり活動することとしました。

今回の地震による被災状況は、能登半島の中でも異なります。

現在Futoは、石川県の志賀町富来地域に拠点を置いていますが、私たちの経験が今後、奥能登地域への支援としても役立つと信じて活動しています。

Projects

Futoでは、5つのプロジェクトを柱に活動しています。​​​​活動の詳細は「お知らせ/レポート」でご覧いただけます。

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被災された方のもとに足を運び、丁寧に話に耳を傾けます。その声を然るべき場へ届け、然るべき支援へとつなげます。Futoの根っことなるプロジェクト。

こどもたちが自分で企画し運営していく、こどもの島

災害を機に捨てられてしまう古布を集めて再生します。日本文化の奥深さや再生への願いを、手仕事を通じて伝えます。

災害ゴミ・瓦礫となってしまう建材、建具、古い道具を保護保管し、次世代へつなぎます。

災害経験と防災情報の共有による「人の森」づくりと、海や山の保全、自然環境と人間の関係の再構築をはかる「いのちの森」づくり

​サポートのお願い

Futoでは、一緒に活動をしてくださるボランティアの方を募集しています。

また、活動を応援してくださる方からの寄付を募っております。

皆さまからいただいた寄付金は、5つのプロジェクトをはじめ、様々な支援活動に充てさせていただきます。

活動に参加してくださる方

活動を支援してくださる方

こちらの口座にお振り込みください

銀行名 のと共栄信用金庫

店名 富来支店

店番 004

口座番号 1193970

​口座名 Futo 代表 鶴沢木綿子

Futoの思い

2024年1月1日16時10分、震度7(M7.6)。

 

翌日の新聞で自らが「被災者」となったと知った時、強いショックを受けました。

避難所で身を寄せ合い、「怖かったね」「大変だったね」と言葉を交わすことが心の支えでした。

黒瓦がぶら下がり歪んだ家々、波打ちうねる道、人の声がきえた夜の町。帰るはずの部屋に貼られたブルーシートだけが生々しく光っている。思い描く町はもうない。自分の居場所は失われてしまった。そう感じたとき、涙がやっと流れました。

地震からひと月がたち、復旧、復興と叫ばれるようになりました。

日常とはなにか、これからとはなにか?ずっと自問し、心はいったり来たりを繰り返しています。

笑顔で「大丈夫」と答えるたび、心身がうなだれていきました。

 

でもそんなとき、ふと顔をあげると目に入ってきたのは、美しい自然の風景と人々の姿でした。

形あるものは壊れても、変わらないもの。

 

「おかえり」と言いあういつもの仲間、「みんな家族」と声をかけてくれるご近所さん、雪の降りしきるなか笑顔で水を提供してくれるボランティアの方、「なにかできないか」とメッセージをくれる遠くの友達。

枯れ枝をふくらませる確かな芽吹、口をつぐんでいた鳥たちが歌いだし、山と海の間をいつもの風がかけていく。

だんだんと、ここに暮らし、これからもこの場所がふるさとであることには変わりのない「被災者」であるわたしたちが立ち上がり、未来を選択し、動いていく。そのことこそ、能登のためにも、この地に思いを寄せてくれる人のためにも、大事な一歩になるのではなないかと感じるようになりました。

Futoは、「風戸」という古い集落の名前からインスピレーションを受けた名です。

能登は、三方を海に囲まれた半島です。山から海へ、海から山へ、時に心地よく、時に激しく風が吹きぬける美しい半島です。

わたしたちがいることで流れ開く、そんな風の戸がきっとある。そう信じて名付けました。

 

Futoはとても小さな集まりです。できることは限られているかもしれませんが、「目に浮かぶ大切な人を幸せに」をキーワードに、一人でも、共感してくれる人と手をつなぎ、活動をつづけていきます。

Futo 代表 鶴沢 木綿子

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