着物のバトン
知り合いからの紹介で、とあるお宅の方から、たくさん着物をゆずっていただきました。
先代、先先代の方が使われていたものとのこと。
もったいなくて捨てられないが地震で蔵がダメになったので、捨てなくてはいけない。
着物というのは、親が子のために反物を選んで作ったり、特別な時にあつらえてもらうことが多い。
その分、いろんな人の思いがこもっているので、おいそれと捨てれない。生地も良い。
でも、着物としては着ないし、自分以外の人にはサイズが合わない。
捨てるのがもったいないし、再利用したらいいと思うが、自分で縫うことはできない。
そういうさまざまな葛藤のなか、箪笥の中に眠っていることが多いです。
「もしリメイクするんだったら、自分が母があつらえてくれたものをリメイクするわ。だから持っていって」
着物を整理しながら「コートにしたら素敵じゃない?」「この柄、似合いますよ」「なにこれ?綿入り?」「どんな時にあつらえたのかしら」なんて話したり、着物の畳み方を教わったり、とても嬉しい時間でした。