top of page

1日1回、大笑い


これまで病院、介護施設といったところには、なかなかお手伝いに伺うことができませんでした。


そんななか、いろいろと縁あってお話をお伺いした、クリニック兼介護施設さん。

ボランティアで岐阜からきてくださった中村さんとお伺いしました。


今回の地震で入居空間であった2階は壊れ、みなさん1階に移る形で運営を続けておられます。






「災害時、助かるはずの命を守ってもらうためにも、公立病院のベッドは空けておかなくてはいけない」との思いから、避難者さんや、お見取りの患者さんの受け入れも続けていて、地震発生前とあまり変わらない数の方が暮らしています。


建物は一部漏水しており、暖房も限定的にしか使えず、家が住めないなどさまざまな理由で退職するスタッフの方が多いなか。

それでも、明るく笑顔で応対してくださる職員のみなさんには、頭が下がります。



地震当時の状況を残しているという2階を歩きながら、事務の平山さんから伺うお話は、施設関係者ではなくても学ぶことばかり。





例えば、「外れると思っていない天井の設備は、全部外れる可能性がある」とか、「防火扉がしまってしまい、スタッフ一人で多数の患者さんの避難をしなくてはいけなかった」とか、「限られたスタッフでどういう順番で入居者の方を避難させたか」、「どんな物資が本当に必要だったか」など、お伺いする話は発見の連続でした。


「今回の地震でこの施設が経験したことは、きっと他の施設さんの役にたつ」

その思いから、経験を共有するためにも、全国の施設とのつながりを模索しています。

Futoも、そのお手伝いの一部でも担えたらと考えています。


今日は、有志から借りれたこたつとこたつ布団、ファンヒーター、さらにオムツなどの物資を届け、見守りのボランティアをしながらお母さん、お父さんの話を聞くことができました。



この施設の合言葉は「1日1回、大笑い」平山さんの言葉から命の重みを改めて感じるご縁でした。

Comments


bottom of page