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流れる時間とお金


生々しい話をするのはどうかなと思ったけど。


建設関係者の方をはじめ、復旧事業に携わる方々は日々大忙しです。

案件数は莫大で、地元の業者の方も、町外の人たちの力を借りなくては到底対応できません。


いろいろな人に支えてもらっているからこそ、早く、安心できる家や仮設住宅に住めるようになる。

日々、息つく間なく働いてくださる皆さんへの感謝の念は、つきません。


ただ、一方で、本当にそれでいいのかな?という話を耳にすることがあります。


例えば・・・今は災害時。あらゆる建設関係の費用が高騰しています。

人手不足、材料不足。それはもちろん理解しています。

あらゆる補助金が用意され、私たちは生活再建に向けて歩み出すことができます。


でも、本当に「災害時だから高い」の?それとも、「災害時だから高くする」の?


補助金があることを見越して、基準の価格がはねあがる、ということも起こり得るのです。


繰り返しますが、たとえ地元で開業していたとしても、町外の人たちの力を借りなくては到底復旧作業は追いつきません。

町外から、過酷な状況の中で協力してくださるあらゆる方々には、何度ありがとうと言っても言い切れない。


ただ、地元で顔を出して活動している人たちが「あそこは高い」と言われたり、「こんな高い見積もり持っていけないし、少し下げよう」と自分の取り分を下げたりする。大量の補助金は外に流れていくこともある。


顔の見えない誰かが操作したことに対して、被災地でがんばっている人たちが不利を被るのは、やるせなさすぎる。




避難所で提供される食事は、この約2ヶ月、大手コンビニエンスストアと、町外のお弁当会社に発注したものです。


被災地にお金は残りません。


間違えて欲しくないのは、私たちはコンビニのおにぎりやパン、お弁当会社のお弁当ににすごく助けられてきたということ。

冷たいパウチの非常食がつづいたときに差し入れてもらった、おにぎりの、その味は忘れることはないでしょう。


ただ、毎日繰り返しとなると少し体がきつくなるのです。それまで自然のものを食してきた、特に高齢者の方にとっては。


時間にもお金にも、流れというものがあります。


段階に応じたやわらかいお金の使い方を考えるということも、必要な頃かもしれません。

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