流れる時間とお金
- tsurusawayuko
- 2024年3月21日
- 読了時間: 2分
更新日:2024年3月21日
生々しい話をするのはどうかなと思ったけど。
建設関係者の方をはじめ、復旧事業に携わる方々は日々大忙しです。
案件数は莫大で、地元の業者の方も、町外の人たちの力を借りなくては到底対応できません。
いろいろな人に支えてもらっているからこそ、早く、安心できる家や仮設住宅に住めるようになる。
日々、息つく間なく働いてくださる皆さんへの感謝の念は、つきません。
ただ、一方で、本当にそれでいいのかな?という話を耳にすることがあります。
例えば・・・今は災害時。あらゆる建設関係の費用が高騰しています。
人手不足、材料不足。それはもちろん理解しています。
あらゆる補助金が用意され、私たちは生活再建に向けて歩み出すことができます。
でも、本当に「災害時だから高い」の?それとも、「災害時だから高くする」の?
補助金があることを見越して、基準の価格がはねあがる、ということも起こり得るのです。
繰り返しますが、たとえ地元で開業していたとしても、町外の人たちの力を借りなくては到底復旧作業は追いつきません。
町外から、過酷な状況の中で協力してくださるあらゆる方々には、何度ありがとうと言っても言い切れない。
ただ、地元で顔を出して活動している人たちが「あそこは高い」と言われたり、「こんな高い見積もり持っていけないし、少し下げよう」と自分の取り分を下げたりする。大量の補助金は外に流れていくこともある。
顔の見えない誰かが操作したことに対して、被災地でがんばっている人たちが不利を被るのは、やるせなさすぎる。
避難所で提供される食事は、この約2ヶ月、大手コンビニエンスストアと、町外のお弁当会社に発注したものです。
被災地にお金は残りません。
間違えて欲しくないのは、私たちはコンビニのおにぎりやパン、お弁当会社のお弁当ににすごく助けられてきたということ。
冷たいパウチの非常食がつづいたときに差し入れてもらった、おにぎりの、その味は忘れることはないでしょう。
ただ、毎日繰り返しとなると少し体がきつくなるのです。それまで自然のものを食してきた、特に高齢者の方にとっては。
時間にもお金にも、流れというものがあります。
段階に応じたやわらかいお金の使い方を考えるということも、必要な頃かもしれません。