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サウナが流してくれるもの

Futoとして、今、何をお伝えすることができるのか。

迷って迷って更新が止まってしまっていました。


「3が月たってもこんなに状況が変わってないよ」

とか

「まだまだこんなに大変なんだよ」


そういう問題は、確かにたくさんあります。

じゃあFutoとして、何ができるのか?というと・・・

やるせないけど、私たちにできるのは、ほとんどが「待つ」ことだけでした。


住める家を直したいけど職人さんが足りない、大工さんが足りない、設備の方が足りない、修繕費用が足りない、決心がつかない・・・


Futoのプロジェクトも同様。

公費解体の日程が決まらないと建材を救出できない、古材を預かっても保管する場所が足りない・・・



戻ってきて住みたいという方のお宅の片付けに入ることもありますが、

壊される家から捨てるものを運び出して災害ゴミとして出す、という活動も多くあります。

それも、「公費解体だと家の中のものはそのまま置いておいてもいいらしい」となり、

片付いたような片付いてないような状態で、作業が終わることもあります。


積んだり崩したり

積んだり崩したり・・・


発災から3ヶ月たち、目に見えて変化を感じられることが少なくなった今。


私たちは、一体どこに向かって進んでいるんだろう?

嘆きたくなるのは、被災者も支援者も職人さんたちも一緒だったかもしれません。


そんなどんよりモード漂う富来に、まるで救世主のようにやってきてくれたのが・・・・

ウェルビーさんのサウナフリーザーでした。





少し前、被災者であり支援者であるみなの疲れを癒したいと東京の友人に相談したところ、つないでもらえたのが、ウェルビーさんでした。


代表の米田さんたちは、最初から「呼ばれるのを待ってました」と快諾してくださり、まずはzoomでいろいろと相談。


もやもやと言っている私に「まずは鶴沢さんをととのえにいきましょう」とやさしく微笑んでくれた、あの時の感動は一生忘れません。


翌週には、サウナフリーザー(マグロの冷凍車をサウナとアイスルームに改造した4tトラック)とテントサウナをひっさげて、米田さん、トラック運転超絶運転技法を持つ和田さん、料理上手でキュートなウィスキングマイスターの夏目さんの3名でやってきてくださいました。


赤崎の駐車場にフリーザーを停めさせてもらい、さっそくサウナ体験。


薪サウナで火を眺めながら横になって汗を出し、木の節のはぜる音に耳を傾け、夏目さんのウィスキングという極上体験を経て、外に出ると、眼前に広がる夕焼けの海・・・





「開眼」


体験後は、この一言しか浮かんできませんでした。



サウナから出てはじめて、自分の中に、見えないいろんなことが蓄積してしまっていたと気づきました。

そして、それが、汗とともに流れ出していったということも。


今回は、内々の体験イベントだったので、復興作業や支援活動を行っている知人たちに声をかけて入ってもらったのですが、みんなサウナから出てきた時の目が違ったなあ・・・





テントサウナと新しいプロジェクトの希望を置き土産に、一旦お出かけになったみなさん。


またすぐ「おかえり」と言いたいな。


つないでくださった、ゆかいの小林さん、弾丸なのに足を運んでくださり、「呼んでくれてありがとう」と言ってくださった代表の池田さん。

ありがたすぎて、書いてるだけで泣きそう。



さあ、そろそろ、次に進む時期が、来ている気がします。



にしても、サウナに入ると、汗とか血脈とかだけじゃなくて、気持ちとか人間関係とか未来とかまで流れはじめるんですね。

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