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Futoの「もの」

Futoでは、本当に必要な道具、長く使えるものだけを購入するようにしています。


拠点に、とお借りした場所が漏電していることがわかりました。

照明は灯らず、暖房器具も限られていますが、一部のコンセントが使えます。


じゃあランタンをたくさん買って明るくしよう。

そうだ、暖をとるためにも寝袋を用意しよう。と、思いそうになります。

必要そうな道具だし、それを購入することが寄付いただいたお金の正しい使い道なのかもしれない、とも。


でも・・・ちょっと待てよ・・・。

災害ゴミ処理場にいくと、捨てられようとしている、まだまだ使える照明器具や毛布がたくさんあったりします。

もしかしたら、誰かの家に使われずに眠っている寝袋やストーブ、ライトがあるかもしれない。



Futoでは、何か「もの」を購入する際、これは本当に必要か、を問います。

この状態が変わった後、この「もの」はどこにいくのか?

命を守るためや、私たちの活動に本当に必要で、その道具の長い未来が見えた時、「もの」を購入しようと思います。



Futoで集めてさせていただいている寄付金は、プロジェクトの活動費に充てることを想定しています。


「EIKICHI PROJECT」では着物を使ったサンプルを作ってもらっているのですが、サンプル数と手数が増えた際には、お母さんたちの人件費としてお渡しします。クリーニングが必要となればそこから支払います。

「きのものおき小屋」で古材を集めて保管していますが、その運搬費がかかれば支払います。カビた材を洗うための水道代の支払いや、古材を何かの形にして生かす次のプロジェクトへもプールしておきます。


そのほか、通信費、ウェブ関係の固定費にも充てさせていただきます。


私たちは災害対応の次のステージで生まれた団体です。

立ち止まってしまった能登が未来へと歩み出せる、その糸を探り紡いでいくために活動をしています。


今回の漏電は、むしろ、夜の暗さを楽しむ、お湯のありがたみを感じられる、そういう機会だなと思います。

思い返してみれば、ひとつき前の通水までの間、体を拭くためにお湯を沸かしている時間は、久方ぶりに感じた「待ちきれない!」でした。


こう言えるのももちろん恵まれた環境だからこそ。

いろいろな人に感謝しっぱなしの毎日です。


写真は、一部の電気や水の不具合をぱぱぱーっと直してくださったたくましい先輩方です。

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